小倉 肇 (2008年2月号)
雪だるま児どもの数の百余かな(伊藤とし子)
最近地球温暖化の影響からさまざまな環境問題が論議されてきている。南極や北極の氷が溶け出し海水容積の増加から南太平洋やインド洋に浮かぶ島々からなる国々に国土の水没という現象が出てきたことなども深刻な一例である。
世界で唯一の指導的大国を自認し、あらゆる国際問題に首を突っ込んでくるアメリカ合衆国はこの問題になると京都議定書にすら署名せず知らぬ顔をきめこんだままであり、膨大な人口を抱える中国、インドといった国々も発展途上ということを理由に対応が消極的である。そういった状況もこの問題の将来的な見通しが不透明な原因となっている。
わが国は温暖化といえども厳しい暑さの夏が過ぎれば秋がきて、そして冬になると各地に雪が降る。このリズムを子どもたちのために守っていくためにもCO2を減らす努力を国際的にすすめる運動の先頭に立つ覚悟が必要であろう。
冒頭の句は県内では寒さに厳しい北勢の小学校に勤める教員の作である。雪だるまの数に学校の規模が推察され、山間地の小学校で元気いっぱいに育つ子どもたちの姿が彷彿と浮かんでくる楽しい句である。